精神科・介護のよもやま話

実体験を元に裏事情を語ります

スマホを使った見守りシステム

通常、監視カメラを居室に設置すると利用者様のプライバシーを侵害するなどの問題を指摘されます。
 
そこで、何度も起きてしまい転倒リスクのある利用者様にはマットコール、センサーマットなどを設置し、それが反応する度に夜勤者が駆け付けることになります。
尚且つそれでも身体拘束にあたる行為になります。
 
利用者さんによっては自分でマットコールをはずしてしまったり、セットすることを拒絶される方もいらっしゃいます。
 
そこで私は夜勤の時、起き上がって転倒する危険のある利用者さんをベランダ側の窓からしばらく見守りをしました。
 
しばらく見てると端座位になった後、立とうとすることは殆ど無いことがわかりました。
なので、他のコールが鳴ってもある程度余裕を持って対応することができました。
さて、私はずっとその利用者さんをある意味直に監視していたわけですが、何か問題があるでしょうか?
監視というか見守りしてただけですから問題無いですよね?
 
これをカメラでやろうとするとプライバシーのどうのということになるのですが、もちろん全員ではなく、必要な方だけに設置すればいいだけの話ではないかと思います。
御家族に事情を説明すればいいだけの話ではないでしょうか?
カメラと言っても中古の安いスマホと固定アームがあれば十分です。
zoomなどのアプリを使って、余ってるテレビをパソコンに繋いでモニターにすればいいでしょう。
タダ同然でできます。
 
あと「監視カメラ」ではなく「見守りカメラ」と名前を変えることです。
これで御家族からの印象もまったく変わると思います。
 
これで夜勤者の方の負担はかなり低減されるはずです。
と同時に利用者様を拘束することなく安全に見守ることが可能になります。